2008年11月に死刑廃止全国交流合宿および高村薫さんの講演会、死刑囚の絵画展を開催したことをきっかけに、2009年に死刑制度について考える「京都にんじんの会」を発足しました。


by shikeihaishi

カテゴリ:抗議声明( 4 )

抗 議 声 明

本日(7月28日)、尾形英紀さん(33歳:東京拘置所)篠澤一男さん (59歳:東京拘置所)に死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。
 千葉景子法務大臣は、死刑廃止条約の批准を求めるFORUM90の賛同人であ り、法務大臣就任までアムネスティ議員連盟の事務局長を務めており、更に死 刑廃止を推進する議員連盟のメンバーでもあっただけに、怒りを禁じ得ない。
 昨年から1年間、死刑執行停止状態が続いてきた。凶悪犯罪は、確実に減少 している。裁判員制度が始まり、死刑制度に対する世の中の関心が高まってい る今こそ、死刑執行を断行するのではなく、国民に対して死刑に関する情報を 開示し、死刑廃止に向けて、国民的議論を巻き起こすことこそが、千葉法相自 らがやるべきことであり、民主党政権が目指す官僚主導ではない政治のあり方 であったはずである。
 2008年、私たちが、死刑確定囚に行ったアンケート調査に対して、2人 は回答を寄せている。尾形さんは、事実が軽視され、警察・検察が作り上げた ストーリーをすべて追認する裁判のあり方を厳しく指弾すると共に、「死をも って償えと言うのは、俺にとって反省する必要ないから死ねということです。 人は将来があるからこそ、反省し、繰り返さないようにするのではないです か。将来のない死刑囚は反省など無意味です。」と、死刑制度の矛盾を鋭く指 摘してきた。篠澤さんも、「いつ死刑になるのか、きもちのせいりがつきませ ん。死刑とはざんこくなものです。死刑とは、死刑の判決をもらった人しかわ からない重いものがあります。まい年、確定の日などはねむれません。」と死 刑の残酷さを訴えている。
 千葉法相は、今日の記者会見で、死刑執行に立ち会ったことと、今後マスコ ミに刑場を公開すること及び死刑に関する勉強会の立ち上げを指示した旨を明 らかにした。しかし、それらは死刑の執行を停止して行うべきことであり、2 人の命とバーターに行うべきものではない。むしろ、なぜこの時期に、この2 人を処刑しなければならなかったかについて説明すべきであり、さらに、事前 に死刑執行を告知して弁護人の選任の機会を保障するなど、国際人道法が定め る防御の機会を保障したか否かについて釈明すべきである。
 死刑には犯罪抑止の効果はなく、また、被害者の救済や社会の平穏にも資す るものではない。死刑は人道と民主主義に反する。
 私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、千葉景子法務大 臣に処刑された篠澤さん、尾形さんに代わり、そして、死刑執行という苦役を 課せられている拘置所の職員に代わって、千葉景子法務大臣に対し、強く、強 く抗議する。

2010年7月28日
死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90
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by shikeihaishi | 2010-07-28 23:11 | 抗議声明
法務大臣 千葉 景子 殿

「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、本日、わが国において死刑が執行され、2名の命が奪われたことに強く抗議します。

 私たち「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、本日、篠沢一男さんと尾形英紀さん(東京拘置所)に死刑が執行されたことに強く抗議します。あなたは,2009年9月の就任以来、死刑について国民的議論の場を設けることを念頭に置き、死刑に関する情報公開に取り組む旨、発言してこられました。弁護士でもあるあなたが、長年、死刑廃止に積極的に取り組んで来られたことは、よく承知しています。それだけに、私たちは今回の一年ぶりの死刑執行を、信じられない思いで受け止めています。私たちは重ねて、死刑執行の即時停止を強く要請いたします。
 日本政府は一貫して、「国民のほとんどが死刑の執行を支持している」という「国民感情」を盾に、死刑存置を主張してきました。これに対して、2008年10月、国際人権(自由権規約)委員会は、「日本政府は世論調査の結果にかかわらず、死刑の廃止を前向きに検討し、必要に応じて、国民に対し死刑廃止が望ましいことを知らせるべきである」という所見を提出したことは、ご存じかと思います。法相自身がおっしゃっているように、死刑に関して国民に何も知らされないままでは、まともな議論は行われず、「国民感情」は変わりません。当初からのご発言通り、死刑に関する情報公開と国民的議論を実現し、死刑に対する政策を根本的に見直していただきたいと思います。
 私たちは宗教者として、加害者の更生や被害者の救済について考えてきました。生まれつきの悪人などこの世にはおらず、人は人とのかかわりあいによって、善くも悪くもなり得ます。しかし、現代社会は、弱い者を切り捨て強い者だけが生き残る社会、自分を守るために暴力をふるうことが正義とされる社会です。このような社会のあり方は、現代人-特に若者たちの心に、深刻な影響を及ぼしています。このような社会のあり方を私たち自身が変えないかぎり、いく
ら厳罰化を推し進めても、犯罪の悲劇はなくならないでしょう。私たちは一人ひとりの命の尊厳を大切にし、人と人との関係を変えていくことで、犯罪抑止への道を歩みたいと思います。死刑の執行停止はその第一歩です。
 私たちは宗教者の立場から、力ではなく悲しみと慈しみによって罪を克服し、どんな人の命も尊重される社会の実現を目指して、死刑執行の即時停止と死刑制度の廃止を訴えつづけます。

2010年7月28日
「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
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by shikeihaishi | 2010-07-28 22:54 | 抗議声明
死刑執行に抗議する/アムネスティーインターナショナル日本
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by shikeihaishi | 2010-07-28 00:57 | 抗議声明
本日(10月28日)、久間三千年さん(70歳:福岡拘置所)、高塩正裕さん(55歳:仙台拘置支所)に死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。

抗議声明
 本日(10月28日)、久間三千年さん(70歳:福岡拘置所)、高塩正裕さん(55歳:仙台拘置支所)に死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。
 森英介法務大臣は、就任後わずか1ヶ月しか経過していないにもかかわらず死刑を執行した。保岡興治前法務大臣に引き続き、きわめて短期間のうちに死刑を執行したことになる。これは、死刑の執行にあたっては、記録を精査し慎重に慎重を期すという人命に配慮した従来の慣行すら完全に踏みにじるものであって、暴挙というほかない。
 2006年12月25日の長勢元法務大臣の死刑執行に始まり、鳩山、保岡の各法務大臣へと続く連続的な大量の死刑の執行は、わずか1年10ヶ月の間に、9回、合計28名にのぼり、過去30年間類例がなく、歴史に完全に逆行するものであって、強く非難されなければならない。
 今回の死刑執行は、流動する政局を前にして、もっぱら、2ヶ月に1回、1年に6回という死刑執行を確保しようとするためだけに行われたものであって、政治的にも道義的にもおよそ許されるものではない。
 国家・個人を問わず、人の命を尊重し、如何なる理由があろうとも人の命を奪ってはならないことは、人類共通の倫理であり、民主主義の原理・原則である。そして、それ故に、すでに世界の3分の2以上の国と地域が死刑を廃止しているし、国連は昨年12月すべての死刑存置国に対して死刑執行の停止を求めたのであり、これに応えて死刑存置国は死刑の執行を減少させてきたのである。しかし、唯一日本だけが、これを意図的に真っ向から踏みにじり、死刑執行を5倍以上に激増させ続けている。
 先日ジュネーブで開かれた国際人権(自由権)規約委員会において、日本の死刑制度について10年ぶりに審査が行われ、委員から死刑廃止を求める厳しい批判がなされた。日本政府は、この批判に謙虚に耳を傾け、死刑の廃止に向けてスタートを切るべきであったにもかかわらず、これにあえて逆らい、死刑の執行を強行したことは、国際的にも強く非難されてしかるべきである。
 日本では、凶悪犯罪は減少の一途をたどっている。死刑判決と死刑の執行の激増を正当化する理由はどこにも存在しない。
 久間三千年さんは、一貫して無実を訴え、再審請求を準備していた。物的な証拠も薄く、えん罪の可能性の極めて高い事件であった。確定してから2年という短期間の執行は、再審請求の機会を奪うものであって、およそ許されない。
 高塩正裕さんは、確定から1年10ヶ月しかたっておらず、極めて短期間の死刑執行である。しかも、一審は無期懲役だったが、二審で死刑判決となり、その後本人が上告を取り下げて確定しており、三審まで裁判を受ける権利を保障されておらず、死刑の量刑が正しかったか否か大いに疑問がある。
 同時に、法的に何らの義務がないにもかかわらず、死刑の執行を強いられている拘置所職員の苦痛にも心を致すべきである。
 私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、森英介法務大臣に処刑された久間さん、高塩さんに代わり、そして、この間連続的に死刑を執行させられている拘置所の職員に代わって、森英介法務大臣に対し、強く抗議する。
2008年10月28日   死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90
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by shikeihaishi | 2008-10-28 14:53 | 抗議声明